提案力を磨くことで、あらゆる建物にサッシを売り込む。
三協立山の住宅建材部門は、
安心で快適な暮らしの実現のために、
過去に培ってきた高度な技術と豊かな感性を
ベースにさまざまなニーズに応えている。

その営業の最前線で奮闘する熹ィは
担当エリアの代理店と強固な協力関係を築きながら、
さまざまな商品を提案している。
家族にとって幸せの象徴であるマイホームづくりに携わることで、
多くのやりがいを見出してきた。
2007年入社 経営学部経営学科卒業
三協立山(株)三協アルミ社
長野支店松本営業所住宅建材課
熹ィ洋佑
2007年
2007年7月
2009年12月
入社
長野支店住宅建材課
長野支店松本営業所住宅建材課


就職活動を前に、熹ィはこれまでの人生で一番感動したことについて考えた。真っ先に浮かんだのは、中学生の時に新築した「わが家」の思い出だ。
「あの時は本当にうれしかったです。家族にとって家とは、幸せの象徴ではないでしょうか。このような想いがあったので、人を幸せにするための空間づくりに携わりたいと思い立ちました」
その後、就職活動を進めて三協立山に入社してからも、この志は大切な指標となっている。
長野支店がある長野県は一般的に北から、北信、中信、南信と3つのエリアで区分されている。現在、住宅建材課に所属する熹ィは、その中で中・南信エリアの代理店へのルート営業を任されている。
広大な担当エリア同様、取り扱う商品のラインナップも幅広い。メインとなる住宅関連のサッシと玄関に加え、エクステリアやインテリアなど豊富な商品知識が求められる。そして、信頼関係を築いてきた代理店とタッグを組んで、建築などを担う工務店に商品を売り込むことが仕事だ。
受注後、商品を納入する前の着工式や住宅完成後の引き渡し式に出席する場合もある。式中、あいさつをする施主の中には、この日を迎えた感動から涙する者も少なくない。その姿を見るたびに気持ちがあらたになるという。
「この日のために頑張ってきてよかった」
喜びや希望の中にいる家族の存在が次の「幸せ」へ向かうためのエネルギーとなっているのである。


熹ィには忘れられない仕事がある。それは入社して3年目、松本営業所に赴任し、引き継いだ顧客リストの中に何年も実績のない代理店があったことから始まる。
「実績ほぼゼロということは、上げれば上げた分だけプラスになる」
熹ィはそうした現状をむしろチャンスと捉えた。新年度を迎えた際、上司や他部署の責任者の前で「この1年で何よりもその代理店を優先させて、実績を上げる」と宣言したのだ。そして、勢いそのまま代理店へと向かい、支店長に切り出した。
「今まで以上に御社のことをサポートさせていただくと、社内で宣言しました。ぜひ、スタッフの皆さんにも『三協立山の営業マンがこんなことを言っていた』とお伝えください」
相手は不思議そうに熹ィを見ていたが、部下に伝えるという約束は果たしてくれたようだ。しばらくして効果は少しずつ表れた。「買う」「買わない」は別にして、その代理店からさまざまな相談や見積りの依頼が入るようになったのだ。問い合わせが来れば、何をしていても手を止めて最優先事項とした。「とにかく他社よりも早く対応すれば、また話が来る」と愚直に取り組んだ。結果、徐々に利益が出始めた。やがて、熹ィの受け持つ代理店の中で一番の数字を上げるまでになったのである。
「数字が伸びていくことを実感でき、本当に気持ち良かったです。1年後、胸を張って結果報告ができました」
現状維持の姿勢からは、何も生まれなかっただろう。営業マンは数字を上げるために不断の努力をしなければならない。そして仕事の感動は自分で創り出すことに価値があると言える。


熹ィにとって同期の存在は大きい。
「同期で住宅建材の営業は皆、東京・名古屋・大阪への配属となりました。地方は私だけです。遠く都市圏で頑張る同期に負けたくないという気持ちは、私にとって高いモチベーションとなっています」
と言っても、地方勤務は本人の希望。東京で学生生活を過ごした熹ィも当初は首都圏での勤務を希望していた。しかし、配属先を決める面接を前に、都市圏の営業マンとして納まるよりも、地方の支店を引っ張るような存在になることに魅力を感じ始めた。
長野県への配属後、地元の代理店や設計事務所とも良好な関係を築いてきた。いつも大事にしているのは、「Win-Win(ウィン-ウィン)の関係」だ。 「お互いが利益を得るように仕事を進めること。これさえ念頭に置けば、自然とどのような行動を取るべきか、答えは出てきます」
対等とはいえ、素直な姿勢は欠かせない。代理店の担当者の多くは、この道数十年のベテランばかり。だから「分からないことは分からない」と頭を下げて教えを請う。たとえ他社製品しか使わない代理店相手でも、互いの利益となるように徹してきた。立場が違えども同じ目線に立つことを心掛ければ、いつかは道が開けることを熹ィは学んだ。


熹ィに三協立山の強さを一つ挙げてもらうと、「人間力」と返ってきた。この答えからは競合他社がいる中で、顧客の信頼を得るために奔走する営業マンの力が欠かせないという自負を感じた。
そして、営業の最前線で伸び伸びと仕事ができる環境を整えてくれる上司への感謝も忘れてはいない。
「『このような営業をやりたい』と告げた時、頭ごなしに否定するような上司はいません。背中を押してくれるたびに、その気持ちに応えようと、より気合が入りました。さらに頼りがいのある先輩も多いので、失敗を恐れずに思い切りよく挑戦することができます」
もちろん、社外でも代理店や工務店の気持ちを動かすのも人間力だ。担当エリアの顧客とどれだけ顔を合わせて信頼関係を築くか。一日一日を無駄にしない姿勢こそ、結果として受注に結びつくのである。
熹ィもいつかは上司や先輩のように、後輩の手本となることを目指している。
「先輩の仕事ぶりやお客様との接し方から、営業スタイルは千差万別だと感じています。私も先輩の真似から始めて、何とかやってきました。今も自分なりの方法を模索しています。もしも、後輩ができた時には目標とされるように頑張りたいです」
営業マンとしての未来と理想を見据えながら、熹ィはこれからも「家族の幸せ」に貢献していくだろう。
就職活動中のみなさんへ
まずは自分の興味を掘り下げて、方向性を決めてみてはどうでしょうか。もちろん行動も大切です。企業のホームページからはある程度の情報は掴めます。さらに、そこからコンタクトを取って説明会へ参加するなど、積極的に会社への理解を深めましょう。
私は学生時代に厳しめの飲食店のバイトを通して、社会に出ても通用するようなマナーやコミュニケーションの取り方などを身につけることができました。これは今の自分の土台にもなっています。皆さんもぜひ、学生時代を有意義に過ごしてください。
松本営業所では、私が一番年下なので、もし後輩が入るならば、やはり素直な人がいいですね。1年目は先輩方の仕事の補助をすることも多いので、分からないことは教えてもらい、万一ミスをした時は正直に打ち明けましょう。真っすぐな人はきっと先輩にもお客様にも可愛がられると思います。
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